クイズ番組で誰よりも早くボタンを押していた麻木久仁子さん。
最近テレビで見かけないな、と思って調べてみると、その活動の中心はまったく別の場所に移っていました。
還暦を過ぎてから「赤ちゃんから始めるくらいの勢いでゼロからやる」と語っていて、この言葉を知ると見え方が少し変わると思います。
・麻木久仁子さんが現在取り組んでいる薬膳の仕事と2026年の活動
・テレビ中心の働き方から離れるきっかけになった2つの病気
・60代で放送大学に入学して学び直している内容と成績
麻木久仁子の現在は薬膳と学び直しが中心
麻木久仁子さんの現在を一言でいうと、タレントであると同時に「食と体の専門家」です。
テレビのクイズ番組で見せていた知性派のイメージはそのままに、扱っているテーマが薬膳と健康に切り替わりました。
ここでは、その肩書きの中身と、切り替わるきっかけになった出来事を順番に見ていきます。
現在の肩書きは国際薬膳師と薬膳研究家
現在の麻木久仁子さんは、タレント業と並行して薬膳研究家として活動しています。
所属は株式会社パールダッシュで、公式プロフィールでも活動の中心は「薬膳」と「温活」を通じた健康提案だと紹介されています。
SNSのプロフィール欄にも、タレントという肩書きと並んで国際薬膳師・国際中医師・登録販売者といった資格名が並んでいます。
テレビの仕事をやめたわけではなく、軸足が食と健康の発信へ移った、というのが実際のところです。
取得した資格は4種類にのぼる
麻木久仁子さんが取得している資格は、公式プロフィールで確認できるだけでも次の4種類です。
- 2016年:国際薬膳師
- 2019年:国際中医師
- 2020年:温活士、温活指導士
- 2021年:登録販売者
登録販売者は一般用医薬品を販売するための公的な資格で、実務経験や試験が必要になります。
タレントが健康を語るときの「肩書き」としては、かなり踏み込んだ内容だといえます。
2016年から2021年まで、ほぼ毎年のように資格を積み上げてきた形です。
薬膳に向かったきっかけは2010年の脳梗塞
大きな転機になったのが、2010年末に発症した脳梗塞でした。
2026年2月に公開された千葉大学医学部附属病院のインタビューでは、家で家事をしているときに右半身にしびれが走ったのが最初の異変だったと振り返っています。
幸い症状は軽いもので回復しましたが、40代で経験した病気は、自分の体との向き合い方を変えるには十分な出来事でした。
この経験が、のちの食生活の見直しにつながっていきます。
2012年の乳がんで食生活を見直した
脳梗塞のわずか2年後、2012年には乳がんが見つかりました。
両乳房の患部を摘出する手術を受けており、2年続けて大きな病気を経験したことになります。
短い間に2度も体の不調に向き合ったことで、麻木久仁子さんは日々の食事そのものを見直す方向へ進みました。
「体を温めて免疫力を高める」という考え方を軸に据えたのが、現在の温活薬膳の出発点です。
ちなみに、母親の大病も薬膳に関心を持つ理由のひとつだったと語られています。
2023年に放送大学へ入学し最高評価を取得
資格を取ったあとも、麻木久仁子さんの学びは止まりませんでした。
2023年4月、選科履修生として放送大学に入学しています。
履修したのは「がんとともに生きる」「フードシステムと日本農業」「食と健康」「食の安全」の4科目で、いずれも最高評価の成績を収めました。
60歳を過ぎてからの入学で全科目最高評価というのは、なかなかできることではありません。
資格で得た知識を、大学の講義で裏づけし直しているような学び方です。
コロナ禍の講演消滅から始めたYouTube
活動の形が変わったもうひとつの理由が、コロナ禍でした。
講演の仕事がほぼ消えた時期に「もう、これで終わりかな」と感じたと、本人がインタビューで明かしています。
ただ、そこで止まらずリモート講演とYouTubeチャンネルの開設に踏み切りました。
テレビ番組づくりを「一軒の家を建てるようなこと」と表現し、演出家や脚本家が分担する現場と比べて、台本もなく全部を自分でやるYouTubeには機動性が求められると語っています。
その感覚が、キャスターを始めたころの「常に情報を吸収する感覚」に近いのだそうです。
2026年はポッドキャストで薬膳を発信
直近の活動も、やはり薬膳が中心です。
2026年3月23日、TBS Podcastの新番組『麻木久仁子の薬膳のある暮らし〜心と体、ちょっといい感じ〜』の配信がスタートしました。
同年2月2日には千葉大学医学部附属病院の第10回県民公開講座「心臓と脳―未来の健康を守るヒント―」にスペシャルゲストとして登壇しています。
2月17日にはTBS『ひるおびショッピング』にも出演しており、テレビからまったく姿を消したわけではありません。
著書も『パパっと元気 おいしい!かんたん!! 温活薬膳レシピ』(2024年7月・毎日新聞出版)など、コンスタントに出し続けています。
麻木久仁子の現在を調べる人向けの関連情報
ここからは、現在の姿を知ったうえで気になってくる周辺の情報をまとめます。
クイズ番組で活躍していた若い頃のこと、結婚や娘のこと、そしてテレビでの露出が大きく減った直接のきっかけについても触れていきます。
若い頃は大学在学中にスカウトされた
麻木久仁子さんは1962年11月12日、東京都大田区の生まれです。
東京都立国分寺高等学校を卒業後、学習院大学法学部に進学しますが、在学中にスカウトされて芸能界入りし、大学は中退しています。
初期の生放送はフジテレビ『オールナイトフジ』、続いて中京テレビ『ヴィヴィアン』でアシスタントを務めました。
その後は『TVおじゃマンボウ』『クイズ!ヘキサゴンII』などのクイズバラエティを中心に、司会やコメンテーターとしても知られる存在になります。
年齢は63歳で身長は159センチ
1962年生まれなので、2026年時点の年齢は63歳です。
身長は159センチ、血液型はA型と公表されています。
還暦を前にしたインタビューでは「赤ちゃんから始めるぜ!くらいの勢いでゼロからやる」と話しており、年齢やキャリアにこだわらず新しい分野で後輩の立場を楽しむ姿勢を語っていました。
結婚は2回で旦那はいずれも離婚
結婚歴は2回です。
1994年4月に作曲家の松本晃彦さんと結婚し、2006年3月に離婚しています。
その後、APF通信社代表の山路徹さんとの関係が公になりましたが、こちらも2010年に解消されました。
現在は独身で、著書のタイトルにも『おひとりさま薬膳〜還暦からのごきげん食卓スタイル〜』(2022年10月・光文社)という一冊があります。
娘の賀奈子は1994年生まれ
長女の賀奈子さんは1994年11月25日生まれです。
最初の結婚をした年に誕生していることになります。
一般の方であるため職業などの詳細は公表されていませんが、麻木久仁子さんが独身男性向けのレシピを考えるなど「自分のためではなく、誰かのため」の発想へ広がっていったことは、インタビューでも語られています。
テレビ出演が減った直接のきっかけ
テレビで見かける機会が減った直接のきっかけは、2010年末の一連の報道でした。
山路徹さんをめぐる報道が過熱したことで、レギュラーだった『NEWSゆう+』を降板し、『ひるおび!』も休養という形になっています。
同じ時期に脳梗塞を発症していることもあり、この前後で仕事の量と種類が大きく変わりました。
ただ、そこから資格取得と学び直しに向かい、10年以上かけて別の専門性を積み上げたのが現在の姿です。
麻木久仁子の現在についてのまとめ
ここまでの内容をまとめます。
- 現在はタレント業と並行して薬膳研究家として活動し、国際薬膳師・国際中医師・温活指導士・登録販売者の資格を持つ
- 2010年の脳梗塞と2012年の乳がんを経て、食生活の見直しから薬膳の道へ進んだ
- 2023年4月に放送大学へ選科履修生として入学し、履修した4科目すべてで最高評価を取得
- コロナ禍で講演が消滅した経験からYouTubeやリモート講演に踏み出した
- 2026年はTBS Podcast『麻木久仁子の薬膳のある暮らし』の配信を開始し、テレビ出演や講演も継続している
テレビで見かけないから引退した、というわけではありませんでした。
クイズ番組で知性を見せていた人が、60代になって資格と大学で知識を裏づけし直している。その延長線上に、いまの麻木久仁子さんがいます。


