マリと子犬の物語の子役の現在|兄役は今も俳優、妹役だけ所在が分からなくなった理由

マリと子犬の物語の子役の現在|兄役は今も俳優、妹役だけ所在が分からなくなった理由

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2007年に公開され、興行収入31.8億円を記録した映画『マリと子犬の物語』。

新潟県中越地震で被災した山古志村の実話をもとにした作品で、柴犬マリと一緒に画面の中心にいたのが、兄妹を演じた2人の子役でした。

公開から19年が経ち、この2人の現在を調べてみると、驚くほど対照的な状況になっています。片方は今も俳優としてドラマや映画に出続けている一方、もう片方は所在そのものが確認できない状態です。

この記事を読むとわかること
・『マリと子犬の物語』の子役2人が誰で、それぞれ現在どうしているか
・妹役の女優の所在が分からなくなっている具体的な事情
・兄役の俳優に「引退説」が流れた理由と、近年の出演作

マリと子犬の物語の子役は広田亮平と佐々木麻緒|2人の現在は正反対

まず、この映画で子役として出演していたのが誰なのかを整理します。

兄妹を演じた2人はどちらも当時から実績のある子役でしたが、その後の道は大きく分かれました。片方は俳優を続け、片方は記録が途切れています。

ここでは2人それぞれの現在を、確認できる情報にしぼって見ていきます。

子役キャストは兄・亮太役の広田亮平と妹・彩役の佐々木麻緒

『マリと子犬の物語』で子役として出演したのは、広田亮平さんと佐々木麻緒さんの2人です。

広田亮平さんが演じたのは、石川家の長男・石川亮太役。佐々木麻緒さんが演じたのは、その妹にあたる石川彩役でした。

物語の中でマリを拾い、家族として迎え入れるのがこの兄妹です。地震で村を離れなければならなくなり、犬を置いていくしかなかったという場面を背負っていたのも2人でした。

父・優一役は船越英一郎さん、祖父役は宇津井健さんが務めており、大人のキャストに囲まれながらも、感情の中心にいたのは子役の2人だったといえます。

兄役・広田亮平の現在は俳優として活動を継続中

広田亮平さんの現在から先にお伝えすると、こちらは明快です。今も俳優として活動しています。

広田亮平さんは1996年12月4日生まれで、神奈川県出身。身長169cm、血液型はA型です。2026年8月時点で29歳になります。

芝居を始めたのは4歳のとき。セントラルグループ・セントラル子供劇団に所属していましたが、2009年末に退所し、その後は舞プロモーションに移籍して現在に至ります。

子役時代の代表作は、NHK連続テレビ小説『こころ』(2003年)の朝倉優太役や、『佐賀のがばいばあちゃん』などです。『マリと子犬の物語』のほか、映画『魔女の宅急便』にも出演しています。

広田亮平の近年の出演作は映画・ドラマ・舞台に広がっている

広田亮平さんの現在の活動を、近年の出演作から具体的に見てみます。

2021年には映画『花束みたいな恋をした』『キネマの神様』に出演。2022年は映画『ハケンアニメ!』と舞台『BLINK』に名前が並んでいます。

2024年にはテレビドラマ『JKと六法全書』『科捜研の女』、舞台『マクベス』に出演。2025年のドラマ『1972渚の蛍火』への出演も確認できます。

映像だけでなく舞台にも継続的に立っているのが特徴で、子役から大人の俳優へ移行できた例といえます。主演級で名前が出るタイプではないものの、仕事が途切れている様子はありません。

広田亮平に「引退説」が流れた理由は2009年の事務所移籍

現役で活動しているにもかかわらず、広田亮平さんの名前で検索すると「引退」という語がついて回ります。

この引退説のきっかけとされているのが、2009年末のセントラルグループ退所です。子役として所属していた事務所を離れたタイミングで露出が減ったため、そのまま辞めたと受け取られたとみられます。

実際には舞プロモーションへ移籍しており、活動そのものは続いていました。10代半ばで一度露出が落ちるのは子役出身の俳優にはよくある動きで、そこを引退と読まれてしまった形です。

なお、高校については公表されておらず、ネット上に出ている学校名はいずれも推測の域を出ません(この点は裏付けとなる情報が確認できませんでした)。

妹役・佐々木麻緒の現在は所在が確認できていない

一方、妹の彩役を演じた佐々木麻緒さんの現在は、はっきりしたことが分かっていません。

佐々木麻緒さんは1999年6月1日生まれ、千葉県流山市出身。血液型はA型で、2026年8月時点では27歳になります。

母親がオーディションに応募したことがきっかけで子役の活動を始め、セントラルグループ・セントラル子供タレントに所属していました。ただし、この所属は2012年末までとなっています。

現在は「元女優」「元子役」として扱われており、その後の仕事や近況を伝える情報は見当たりません。芸能活動を続けている形跡が確認できないというのが、佐々木麻緒さんの現在に関する率直な答えになります。

2018年から権利処理の団体が佐々木麻緒の所在を探している

佐々木麻緒さんの状況が「単に引退した」だけでは説明しきれないのは、ここに理由があります。

2018年5月から、一般社団法人・映像コンテンツ権利処理機構(aRma)が、二次利用許諾の手続きのために佐々木麻緒さんの所在を探している状態が続いています。

aRmaは、放送番組を配信やDVDなどで二次利用する際に、出演者の許諾をまとめて処理する団体です。連絡先が分からない出演者については、公式サイトで名前を挙げて本人・遺族・所属事務所からの連絡を呼びかけています。佐々木麻緒さんは、そのリストに名前が載っているということになります。

つまり、ファンが探しても見つからないというレベルの話ではなく、業界の窓口としても連絡が取れていないということです。事務所を離れた後の連絡先が引き継がれていないケースだと考えられます。

佐々木麻緒の出演記録は2008年前後で途切れている

佐々木麻緒さんの作品歴をたどると、活動が止まった時期がある程度見えてきます。

映画では2006年『輪廻』(大森千里役)、2007年『マリと子犬の物語』(石川彩役)、2008年『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』への出演が確認できます。映画.comに掲載されている中では、2008年の作品が最後です。

注目を集めるきっかけになったのは、2005年に放送された終戦ドラマ『火垂るの墓』でした。当時5歳から6歳という年齢で、強い印象を残しています。

事務所への所属自体は2012年末まで続いていたため、そこまでの間に別の仕事があった可能性はあります。ただ、主演級で名前が残る作品としては、小学生時代の数年間に集中しているのが実情です。

佐々木麻緒はこの作品で新人賞を受賞していた

実績が乏しかったから消えたのか、というとそうではありません。

佐々木麻緒さんは『マリと子犬の物語』のヒロイン役の演技により、第17回日本映画批評家大賞で小森和子賞を受賞しています。これは同賞における新人賞にあたるものです。

興行収入31.8億円のヒット作でヒロインを演じ、その年の新人賞を取っている。子役としては最も良いスタートを切った部類に入ります。

そこから10年ほどで所在が分からなくなっているという落差が、佐々木麻緒さんの現在が今も検索され続ける理由になっているといえるでしょう。

2人は『涙そうそう』でも兄妹役を演じていた

広田亮平さんと佐々木麻緒さんの共演は、この映画が初めてではありません。

2006年公開の映画『涙そうそう』で、2人は主人公の兄妹の子供時代を演じています。妻夫木聡さんと長澤まさみさんが演じた兄妹の、幼少期パートを担当した形です。

翌年の『マリと子犬の物語』でも兄妹役として起用されているため、2作続けて同じ関係を演じたことになります。当時、兄妹役といえばこの2人という並びができていたわけです。

同じ時期に同じ役割で並んで立っていた2人が、19年後にこれだけ違う状況になっているというのは、子役という職業の難しさをそのまま表しているように見えます。

マリと子犬の物語という作品と、主役だった犬の現在

子役2人の現在を押さえたところで、作品そのものについても整理しておきます。

この映画は完全な創作ではなく、実際に起きた出来事をもとにしています。そして人間のキャスト以上に注目されたのが、タイトルになっている犬のマリでした。

ここでは作品の背景と、モデルになった犬のその後をまとめます。

2007年公開で興行収入31.8億円を記録した

『マリと子犬の物語』の公開は2007年12月8日です。

興行収入は31.8億円。同時期の邦画の中でも上位に入る成績で、動物ものの実話映画として広く受け入れられました。

原作は2005年2月に文藝春秋から出版された絵本『山古志村のマリと三匹の子犬』です。絵本の内容を映画用にふくらませる形で作られています。

公開から年月が経った今も、配信サービスや地上波での放送が繰り返されており、そのたびに子役2人の現在が検索される流れになっています。

実話の舞台は新潟県中越地震で被災した山古志村

この映画の元になっているのは、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震です。

マグニチュード6.8を記録したこの地震で、新潟県山古志村(現・長岡市)は壊滅的な被害を受け、全村民が避難する事態となりました。

そのとき実際に、飼い犬が倒壊した家の中にいた家族のもとへ自衛隊を導いたというエピソードが残っています。映画で描かれるマリの行動は、この実話にもとづいています。

全村避難という状況で、ペットを連れて出ることができなかった。この現実的で重い前提があるからこそ、子役2人が演じた「置いていく」場面が強く響く構造になっていました。

モデルになったマリは2016年に15歳で亡くなった

作品の主役であるマリ本人(本犬)の現在についても触れておきます。

モデルとなった実在の柴犬マリは、2016年6月に15歳で亡くなっています。地震から約12年後のことでした。

映画でマリを演じたのは「イチ」という名の柴犬です。実在のマリとは別の犬が演技を担当しています。

子犬たちを守り抜き、避難した家族の帰りを待ち続けたという物語のモデルが、その後10年以上生きて天寿をまっとうしたことになります。

大人キャストは船越英一郎・松本明子・宇津井健

子役2人を支えた大人のキャストも確認しておきます。

父・石川優一役は船越英一郎さん、祖父役は宇津井健さん、そして松本明子さんも出演しています。

宇津井健さんは2014年に亡くなっており、この映画は晩年の出演作のひとつにあたります。

ベテラン俳優が脇を固める中で、感情を動かす役どころを子役2人が担っていた点が、この作品の構造上の特徴でした。

まとめ|マリと子犬の物語の子役の現在は明暗が分かれている

『マリと子犬の物語』に出演した子役2人の現在について、確認できたことを整理します。

・兄・石川亮太役の広田亮平さんは、舞プロモーション所属の俳優として現在も活動中
・広田亮平さんは1996年12月4日生まれで2026年8月時点の年齢は29歳。近年も『花束みたいな恋をした』『ハケンアニメ!』『科捜研の女』などに出演
・広田亮平さんの引退説は2009年末の事務所移籍が原因とみられ、実際には引退していない
・妹・石川彩役の佐々木麻緒さんは元子役として扱われており、現在の活動は確認できない
・佐々木麻緒さんは2018年5月から映像コンテンツ権利処理機構(aRma)が所在を探している状態が続いている

佐々木麻緒さんは本作のヒロイン役で第17回日本映画批評家大賞・小森和子賞を受賞しており、子役としては恵まれた出発点に立っていました。それでも映画の出演記録は2008年前後で途切れ、2012年末に事務所を離れた後の消息が分からなくなっています。

2人は2006年の『涙そうそう』でも兄妹役を演じており、当時は同じ立ち位置にいました。同じ作品で並んでいた子役でも、その後の20年でここまで違う形になるという例です。

映画そのものは2004年の新潟県中越地震と山古志村の実話をもとにした作品で、モデルになった柴犬マリは2016年6月に15歳で亡くなっています。

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